自満ブログ

自己満足のブログ、略して自満ブログ。 どうやら自満のために生きている筆者のブログ

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徒然草 第九十二段  

廊下の床の貼り仕舞い
或人


柱の型をとって、ピッタリ欠き込む
師の曰く


嵌め込むときは一発勝負
この一矢


床板の枚数に余裕があった・・・
おろそかに・・・


『諸矢をたばさ』んでいたチーバカであった・・・
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自満ブログ?  

和室の廻り縁。
参考までにこれが廻り縁
和室 廻り縁

見た目には、柱を欠いて廻り縁をぶつけてあるだけのように見える。
でもそれでは柱の欠き取りが深すぎて、柱が弱くなる。
だから大工は柱と
柱欠き

廻り縁の
廻り縁 相欠き

両方を半分ずつ欠き取って嵌め込む。
相欠き


柱だけを欠き取るのであれば、素人でも簡単にできる。
出来上がったときの「見た目」は全く同じである。
最近では、そうする大工もいたりする…



どこの工務店でもよくあることだが、
工期が迫ってきて、余裕がありそうにみえると、工期の短縮を考える。
工期に間に合わせるために残業していた、ということなど考えもせず。
和室の廻り縁をやろうかというときのことであった。

いくら苦労して仕事をしても、苦労の甲斐がない。
『そんなに早く終わらせたいのなら、柱をスッパリ欠きとってやろうか?』

もちろんそんなことはしない。
それは自分がよくわかっている。
自分の仕事のやり方なのである。
だからこれまで、工期のために
安易な短縮方法ではなく、残業の方を選んできた。
ただ、やる気が…なくなる。

そんなときである。
「ムッ」とした頭の中に、ふと『これが私の仕事だ』というフレーズが浮かんできたのは。
前回の記事である。

トイレ掃除。
勝手な想像であるが、
おそらく嫌な仕事で、他の子たちはいい加減にやっていたのだろう。
男子などは掃除よりも騒いでいる方が多かったかもしれない。
でも、やると決まったことはきっちっとやりたい。
そんな子だったのだと思う。
他の子がいい加減な中、真面目にやる理由が必要になる。
それが『これが私の仕事だ』だった。
それは、他人にではなく、自分に発した言葉であったのだ。
だからこの作文を書いたとき、彼女はすでに「辛さ」を克服していたのである。

人間、後ろを見ているときほど辛いことはない。
逆に、前を見ているときはどんな困難も、乗り越える対象でしかない。
「辛い」であろうのは、いい加減にやっている子たちであり、
彼女はきっちりやりたい自分の気持ちを満足させる言葉を見つけたのである。
チーバカ、それを疑わない。

フッ、
だよな~。
オジサンは自分が選んだ仕事。
やるべきことをやるだけさ~ね。
どーれ!仕事にかかるかっ!

で、上記の仕事になったとさ。
よ~し次、かかって来い!ブハハハハ!

尚、施工手順はこちら

職人なんてこんなもの  

あ、
どこかで見覚えのある…
出た。。。


そう、
無双窓(むそうまど)
無双窓


土間にコンクリート打ったために、
風窓(かざまど)が埋まって・・・
風窓1


しまったので、
勝手口のドアがあったところを
開口

塞がずに風を通すことにしたのだが、
なにしろ冬は寒い。

そこで飽きもせず、開閉式の無双窓を日曜大工で作ったのである。
開口部は本来建具屋さんの仕事。
ってことは日曜建具屋?
ま、それはどうでもいい。

板金屋さんが竪張りのサイディングを貼った。
ここの開口は「取り外し式の無双窓を入れるから、切りっぱなしでいいよ。」
と、言ったのだが、

切りっぱなしだと、切り口が結構ギザギザしている。
板金切り口


「無双窓を取り外しするんなら、あぶないから」
と、手が当っても危なくないよう見切りを付けてくれた。
板金見切り1


面倒だろうと思って、「いいよ、ちょいと気を付けてやれば擦らないから」
と、言ったのだが、
「いや、大工さんは怪我した方がいいけど、お客さんが怪我したらかわいそうだから。」
「ククククク…、なろほど、それならやっといてもらおうか?」
「大工さんが余計な仕事するから、こっちまで仕事ふえちゃった。アッハッハ!」

職人なんてこんなもんである。
そう、こんなもん・・・

ど~れ、取り付けるか。
・・・
あ、寸法間違った。。。

そう、こんなもんです。

面白い・・・  

吹き抜けの上に
吹き抜け

ロフトに上がる
ロフト

階段を
階段つける

社長曰く
「『宙に浮く階段』をつける」

しかしそのイメージは、単なる「ささら桁階段」
ささら階段 001(おっ!どこかで見たような…)
とても『宙に浮く階段』ではない。

監督に確認してみる。
「どんな形にするの?」
「社長は手摺をつけないって言うんです」

建築基準法違反は構わないが、
手摺無しでは危険である。
まして下は吹き抜け、最低でも3メートルの高さはある…

「ウハハハハ!それで怪我人でも出ようものなら、書類送検では済まないじゃん!」
「社長は『吹き抜けのところにネットでも貼ればいい』って言うんです」
「手摺が無いのは工事が楽だけど、お客さんのこと考えたら、つけた方がいいんじゃない?」
「そうですよね。つける方向で話してみます」


そんな会話のあとに考えた。
自分は常々『金と時間さえあれば、出来ないことは無い!』
と言ってきた。
実際今もそう考えている。

ど~れ、『宙に浮く階段』を考えてみるか?
多分金は出ないだろうが…

家の成り立ち・人の成り立ち  

「この記事は保存版よ」
以前のブログで書いた記事。
かめこさんがくれたコメントで、保存してあった。

今回、古い付き合いの業者さんをたのんで、
一時期監督見習いをしていたときのリフォーム工事を思い出した。
チョット手伝っただけなので、
どこを、どうリフォームしたかは覚えていない。

病気で寝込んでいる奥さんのため、
ご主人が依頼したリフォームであった。

誰に対しても低姿勢で、
感じのいいご主人だった。
寝込んでいる奥さんは、
音がうるさい、とか、
ホコリが舞う、とか、言っているらしく、
いつも不満そうな顔をしていた…。

工事が終わって2~3ヶ月経った頃、ご主人が事務所を訪れた。
とっくに支払いは終わっているはず・・・?
担当が不在だったので、顔を見知っている私が応対した。

奥さんが亡くなられたと言う。
癌だったそうである。
葬儀が終わり、ようやく時間がとれたので、
お礼に来たのだと。

・・・

そうだったんだ…

そうだったんだ…

そうだったんだ…
後悔が心の深いところに沈んでいく。

以前、このブログで書いた言葉がある。
普段は見えない下地の話しで、
『細かいことの積み重ねで家はできている』と。

普段は忘れているが、
人もまた、細かいことの積み重ねでできているのかもしれない…。


言葉足らずの記事を、コメントが補ってくれる。

COMMENT: 三毛猫
DATE:02/26/2006 07:58:55
TITLE: そうですか・・

奥さんは八つ当たりをしてられた
のかも知れませんね。
あんまり辛いから。。

うまく言えないけど、私の友人も
とても温厚な人だったのに、亡くなる2日前に介護の人に向かって「この介護士は介護がヘタだから・・」
と悪態をつきました。

私は「何言ってんの」ってたしなめ
ましたけれど、何だかはじめて友人の人間らしさを見たような気がしま
した。
多分その奥さんも元気な時は旦那様
以上に温厚な方だったと思います。

苦情を言うのは甘えてる場合もある
んですよね。。
優しいdaikuさんならこの気持ち、
わかってらっしゃる思います。
(文章が下手でごめんなさい!)
-----

COMMENT:daiku
DATE: 02/26/2006 12:34:37
TITLE: to三毛猫さん

ええ、辛かったと思うんです。
身体も心も。

本人に知らせてあったかどうかは、
聞く立場にもなかったので、わかりませんでした。
でも、病院ではなく、自宅で寝ていたということは…

おそらく、当初は入院していたのでしょう。
でも、手立てがない。
せめて自宅で…。

病気になる前から、いつかやりたかったリフォーム。
奥さんに少しでも喜んでもらえたら、とご主人が依頼。
ご主人のきもちはうれしいのに、素直に喜べない自分。

先の生活を思い描いてするリフォーム。
「なのに自分はここで生活できないんだもの。
「先のことなど考えられないじゃない。
「どうしてリフォームなんかするのよ!」

勝手な推量でしたが、
当時私には、こんな情景が浮かびました。
そして、もっとやってあげられることがあったのではないか?
少なくとも、仕事を一所懸命やっている姿で、ご主人の応援を出来たのではないか?

後悔が残りました。

大工の仕事に完璧はありません。
あるのは完璧を求める心だけです。
それは、一所懸命やるという姿勢となってあらわる。
そう思うのです。
大工に限らず…。

そして、それは他人にも伝わる。
そう信じています。

そのときは、突き詰めて考えてはいませんでしたが、
直感として、そう思ったのです。

理由はわからないが、こうしなくては。
まじめだからでもなく、
潔癖症だからでもなく、
案外、隠れているこんな記憶が、自分に「そうしろ」と命じているのかもしれません。

三毛猫さんのせいで、
こんな、こっ恥ずかしい話しをしてしまいました。

ありゃ。
今日記事かけるかなァ。ハハハ。

ありがとうございました。
-----

COMMENT: 三毛猫
DATE: 02/27/2006 22:19:17
TITLE: ありがとう・・daikuさん

ありがとう以外の言葉を捜してるのに見つかりません。
daikuさん・・本当にありがとう。
うまく書けなくてごめんなさい。。。(*^ ー^*)


「案外、隠れているこんな記憶が、自分に「そうしろ」と命じているのかも」
そう、後悔が自分のやるべきことを示してくれる。

チーバカ、だ~れも恐くはない。
ただ、ただ、自分だけを恐れる。

外部木工事が終る
ラス下

ん?
サッシ

釘
く、釘が…

『・・・ま、えかっぺ』
ゴッルラ~!

力桁階段  

以前書いた宙に浮く階段の記事。
気になっていたのだが、どうも写真がうまく撮れない。
そんなおり、パノラマ写真加工なるものを知った。

で、撮ってあった写真をパノラマ加工してみた。
力桁階段
二枚の写真を縦につなげてある。
少しは現場のイメージに近づいた。

踏み板を支える真ん中の桁(力桁=ちからけた)、
踏み板を吊っている二本づつの竪格子。
オリジナルであるが、一見よくみかける階段のようである。
全く宙に浮かなくなってしまった。

力桁は工務店の意向、
格子が二本づつになったのは、「一本じゃぁ、小さい子なら落ちてしまう…」と思ったから。

施主はとても喜んでいたが、
チーバカにとっては残念なものとなった。
いずれどこかで仕返しして、「どうだ、ざまぁ見やがれコノヤロー!」と言ってやろう…
いつかきっと。

引渡し  

先々月までの現場。
先週引き渡し。

職人の言葉に続き、施主の言葉。
「・・・自分もプロの仕事をしており、今回職人の皆さんの仕事を・・・」
どっと涙があふれ出て、言葉が続かない。

でももう十分。
全ては伝わった。

このお施主さん、頻繁というわけではないが週に一度くらいの割合で現場を見に来てくれていた。
あるときは奥さんと、あるときは子供連れで、あるときは会社の同僚と。
こちらから話すことはあまりなかったが、よく質問を受けたので、時間の許す限り説明をした。

強い日差しの中、瓦を葺いているところも、
生材を桟積みにして乾かしているところも、
製材加工された床板の配置を考えながら切っているところも、
寒風の中塗装屋さんが外で塗装しているところも、
変更で何度も電気屋さんが来ているところも、
半年にわたって全て見て来た、
その思い。

工場で作られたものではなく、まさに職人の手で造られた家。
それへの賞賛の言葉。
こちらも思わず涙がにじむ。
チーバカ、たしかに受け取らせていただいた。

それは自分に鞭打つときの励ましであり、
仕事への自信につながるものである。
『チーバカ、お前の方向に間違いはない。これからも頑張れよ』

聴聞師  

築15年。
リフォーム工事。

無垢材もふんだんに使い、大層お金がかかったであろう家。
にもかかわらず、天井裏に断熱材が入っていない部分がある。
断熱材1

で、100mmのグラスウールを敷く
断熱材2

坪数にすると6坪。
畳12畳分であった。
断熱材の入っている部分も、50mmのグラスウールが裏表反対の状態で敷かれていた。

15年前・・・
天井断熱は100mmの厚さが常識になっていた頃であり、
グラスウールの裏表も間違う大工はいなくなっていた頃のことである。



『オレは大工で、木を扱うのが仕事だ。グラスウールだかなんだか知らねーが、そんな余計な仕事に手ェかけてられっか!』
そんな声が聞こえてくる。
手を抜いたうしろめたさを隠すための自分への言い訳。。。

大工さん、もう15年から先のはなしだが、
この写真を見ながら、私と一杯やらないか?
え?飲み代は、アンタのおごりだよ。

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