自満ブログ

自己満足のブログ、略して自満ブログ。 どうやら自満のために生きている筆者のブログ

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元服  

チーバカ、子供の頃親戚の農家でアルバイトをしたことがある。
実はチーバカ、今に至るまで、後にも先にもそのときほど一所懸命に働いたことはない。

小学4年のときであった。
父と仲のいい兄である伯父がチーバカをカボチャ拾いの手伝いに誘った。
現金が好きなチーバカ、小遣いを稼げるとの思いから、一も二もなく快諾したのだが…

アルバイト前日、
母がチーバカを呼んだ。
来客用の座布団にチーバカを座らせ、
「お前は明日H伯父さんのところで仕事をするけれど、決して恥ずかしい仕事をしてはいけない。お前がいい加減な仕事をすれば、お前だけではなく、チーバカ家がいい加減だと思われてしまう。お前はチーバカ家の代表として行くのだということを決して忘れないように。」

『いくら貰えるかな~?ウシシ…』などと考え浮かれていたチーバカ、
一瞬にして奈落の底に突き落とされた。
『チーバカ家の代表として』
アワワワワ…

チーバカの父方の親戚は、かなり面倒な一族で、
10人ほどいる兄弟姉妹は皆個性が強く、良く言えばそれぞれ一家言の持ち主であり、
兄弟姉妹間の対立は茶飯事であった。
のちになるが、父の弟が他界したとき、その嫁である叔母が「今後は一切関わりません」と宣言したほどである。

もちろんそんな大人の事情などチーバカには知る由もなかったが、
簡単な付き合いではないことは、子供ながらに感じてはいた。
そんな付き合いが今、自分に突きつけられたのである。
アワワワワ…

アルバイト当日。
そりゃあもう、一家の威信を背負ったチーバカ、
ラグビー選手もかくやと思われる動きで、蔓から切り離されたカボチャを拾い上げ、ゴールに向かう。
しかし、ヒョイヒョイとカボチャを投げ入れるチーバカに、伯父がクレームをつける。
「チーバカ!そんな風に投げ入れちゃ、カボチャが割れるだろ!もっとそっと置きなさい。」
ウ~ム、なるほど、。
素直なチーバカ、カボチャを優しくそっと置く。
しかし、その『優しくそっと置く』ための時間を取り戻すために、ランニング速度を上げる必要が生ずることとなる…

昼休みの、カボチャのヘタを掴み続けたために切れた親指の痛さも、
仕事の終わり頃には、全然気にならないほど疲れ果てたチーバカ、
『もう二度と親戚のアルバイトなど行かない』と心に決めたのであった。。。


数日後、H伯父さんがチーバカ家に来て、
父と母の前で、チーバカの働き振りを大層褒めた。
そりゃそうである。
同い年でチーバカほど体力がある小学生は滅多に存在しない。
そのチーバカが死ぬほど一所懸命働いたのである。
それを評価しない人間などあろうはずがないのである。ウハハハハ!

と、思う間もなく伯父は言った。
『今度の日曜日、ユリ(の根)拾いの手伝いに来て欲しい。』

アワワワワ…
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