自満ブログ

自己満足のブログ、略して自満ブログ。 どうやら自満のために生きている筆者のブログ

現場主義  

本当は「お施主さんが引渡し式で何故泣くか」を書くつもりだった。
でも今のチーバカの実力では正確に書くことができず、どうやっても自慢っぽくなってしまうので、一連の記事をやめることにする。

チーバカは決して「お施主さんのために」仕事をしているわけではない。
と言って「金のため」だけにやっているわけでもない。
好きで始めた仕事だが、体は疲れるし、神経は使う。
そうそう「楽しい」とばかりも言っていられない。
でもなんとか最後までできるのは、お施主さんが応援してくれるからだと思っている。

それを能書きではなく、
実際の現場のレポートをすることで見てもらおうと思う。
ま、チーバカ、怠け者なのでどこまでレポートできるかはわからないが、
取り敢えず現在進行形の現場の状況を、次回から少し遡って書いてみることにする。

チームワーク  

「大工さんに職方を注意して欲しい」
工務店がチーバカに言う。
現場に常にいて、職方の仕事もある程度把握している大工に、
現場での職方の不注意をその場で指摘して欲しい。
そんな思いであるのかと思う。
しかし、他人の仕事など知ったこっちゃないチーバカ、「はいはい、わかりました」などと言うわけもない。
と言うか、一体全体職方の何を注意しろというのだろうか?

とある職人、
仕事を終え、建物の周りをきれいに掃除している。
ま、いつものことではあるが、その日は特に入念であった。
「なんだか今日はずいぶん入念ですねェ、よっぽど仕事が暇なんですか?」
冷やかし半分にチーバカ。

「いや、前の現場で怒られちゃってな」

前の現場で掃除が出来てないと怒られたそうである。
しかしその職人にも言い分はある…

「チーバカさんとこみたいに片付いてる現場なら、言われなくったって『片付けなきゃ』って思うけどよォ、
なんたってひっちゃかめっちゃかな現場で、使う材料だかゴミだかわからないものをよけて掃除しなきゃいけないし、片付けたって、ちっともきれいにならないんじゃ、やる気にもならない…」
で、適当に片付けたら怒られた、とのことであった。

なるほど…

チーバカ、彼を弁護したい。
実は彼、チーバカの現場では自分の出したゴミだけでなく、チーバカが出したゴミも当たり前のように片付けてくれているのである。
それは何もチーバカと仲がいいからではない。
チョットばかりのゴミならば「ついでに」片付けるくらい「当たり前」のように思っているからである。
少なくともチーバカの現場では。

チーバカ、とてもうるさく言うことがある。
「いつでもいいが、『業者がい入るか』は連絡して欲しい」
その業者が仕事がしやすい状況にしておくためである。
設備屋さんが入るなら、水廻りを仕上げ邪魔になるものは別のところに移動しておく。
電気屋さんが入るなら、脚立を自由に立てられるようものをまとめておく。
もちろんどの業者が入っても気持ちよく仕事ができるように掃除も…
チーバカにとってそれは、おそらく各職人に対しての敬意なのだと思う。

そして多くの職人はその「敬意」に応えてくれる。
大工というだけで、何の権限もないチーバカができることは、職人を信頼することだけなのである。
それがチーバカの考る、家を造るためのチームワーク。

え?突然「チームワーク」って?
いいの、いいの。
チーバカがこの工務店にきたときに、
仲良しこよしをチームワークと言って、好き嫌いで職人を差別していた監督を思い出したから。
もちろんチーバカ、その監督には大いに嫌われていた!ブハハハハ!





引渡し式  

チーバカが行っている工務店、
「引渡し式」というのをやっている。
家が完成し、入居の日に職人が集まり施主に「おめでとう」を言うのである。
完成した姿を見ずに仕事が終わる大工としては、中々面白い機会であると思ったりもする。

これまでの経験から、この式では施主はだいたい涙する。
工期が長い(半年以上)ので現場でも家庭でも色々なことが起こり、
大勢の職人を前にした挨拶で、その時々の気持ちが思い出され感極まるのであろうと思う。
特に感謝の気持ちを伝えるために工事を振り返ると、いいことばかりを思い浮かべる。
結果…

しかしこの現象、
他の大工の現場では必ずしも頻繁ではないらしい。
いやむしろ珍しいらしい。
大工以外の職人は同じであるのに、施主は涙しない。
となると、施主はチーバカの仕事に涙するのか?
答えは否である。

では何が?
それは次回。


格天井(ごうてんじょう)  

なにげに
格縁 (10)
格縁を
格縁 (11)
造り、
格縁 (12)
1/2スケールの格天井のサンプルを作成
サンプル (1)
和風の家ではないので、斜めにアレンジ。

OKが出れば、実物を造る予定。
上棟まで時間があるので遊んでみる・・・

以前から考えていたのだが、
トイレなど狭い空間の天井であれば、先に造っておいて、はめ込むだけの格天井ができるはず。

ポーチ柱  

外壁が仕上がった。

独立のポーチ柱
サイディング (3)

普通は出隅コーナーを使うのだが、
ポーチ柱を出隅コーナーでやると、柱の間にコーキングが二列でき、いかにも「サイディングです」感が出る。
なわけで、サイディング屋さんの提案で今回は隅をコーキングで納めた。
すっきりして、いい感じ。
石目調のサイディングなので、よけいにしっくりくる。

いいのは見た目だけではない。
下地の胴縁の間隔もあけられるので通気も取れる。
そしてなによりコストが下げられる。
よくよく計算すると、10万円以上コストが下がった。
単純なはなし、(柱3本×出隅4箇所×立て6段×2000円(仮)=144000円)-(柱3本×3m2×4000円=36000円)=108000円のコストダウンとなる。

こんなにいいことだらけなのに、一般には出隅コーナーを使う。
何故か?
おそらくは、出隅は手間がかかる割には、それに対する対価が少ないからだと思われる。
上記計算は材工共の価格なので、仮に半分が工事金額とすれば、その違いがわかると思う。

写真をみればわかると思うが、石目に合わせてコーキングをデコボコにしてある。
真っ直ぐになでると単調なラインになり、コーキングが目立ってしまう。
石のラインに合わせて根気よくヘラで押さえているのである…

コーキングが上手い職人だからできた提案で、
銭儲けが下手な職人だからできた提案なのである。

今回の仕事でチーバカが「旦那」に紹介した数少ない職人の一人である。

億劫  

『褒めることは支配することだ』
どこかで見た言葉である。
な~るほど、けだし卓見。

チーバカ、子供の頃から褒められることが嫌いだった。
褒められるのは嬉しいが、褒められると自由に振る舞えなくなる自分を感じていた。

『謙遜』
それはその対処方法として生まれたものではなかと思っている。
しかし、謙遜では満足できないチーバカ、いつしか独自の対処法を編み出していた。

「チーバカさん、3分(9mm)位の材料ないですか?」
サイディングを貼っている板金屋さんがチーバカに聞く。
外部の金物が出っぱてていて、通常の5分(15mm)胴縁では収まらない箇所があったのである。
丁度3分の材料があったので渡したが、どうやらそれでも収まらないないらしい。
「んじゃ、垂木を割いたげるよ」と言って、必要な分を渡してあげた。

「チーバカさんは億劫がらずにやってくれるから助かりますョ」
その意味は『他の大工は面倒くさがってやってくれない』ということ。
しかし、チーバカとて忙しいときはそんな要望に応えていられないこともある。
たまたまタイミングが良かっただけ。
それをチーバカが面倒見のいい大工と思われてはあとが厄介。

性格の悪いチーバカ、すかさず言う。
「ああ、億劫だった。」
「グフフフフ…」
どうやら板金屋さんの潜在意識に伝わったようだ。

通気胴縁  

ベランダ下地
下地
防水処理のため立ち上がりに12mmのベニヤをはるのだが、

防水処理と
FRP防水

防水仕上げ後水切り板金で
水切り
厚みが15mmくらいになり、

15mmの通気胴縁と
胴縁
ツライチになる。

…ということは、サイディングを貼ると通気ができなくなるということになる。


で、通気層確保のため10mmの胴縁を打ち増しする
通気
メデタシ・メデタシ…なのだが、

もっと手間のかからない方法はないのかと思い、
材木屋さんに聞いてみる。
「他の工務店はどうしてるか知ってる?」
「18mmの胴縁を使ってるところもありますが、ほとんどそのまま15mmを打ってるみたいです」

え!んじゃ通気胴縁になってないじゃん!
18mm使ったとしても、3mmで通気…

「え?それで『保証検査』通っちゃってるの?」
「ええ、やり直ししたって聞いてませんから多分…」

あるいは全ての工務店が胴縁前に防水検査を受けているからなのかもしれない(んなアホな)。
しかし、数十ページに及ぶ『防水施工要領』で各所で『通気胴縁』に触れ、通気の重要性を喚起している保証会社が、
「検査後のことは知りません」とは…。
まして、胴縁施工後に検査して何の指摘もないとは…。

もちろん意識の高い工務店はそんなレベルの低いことなど、指摘されるまでもなく対策をとっているのだろう。
しかし、大手ハウスメーカーは大丈夫かというと、必ずしも安心はできない。
なぜなら、この保証会社の『防水施工要領』は某ハウスメーカーのマニュアルを基準としたものだと聞いている。
一度そのハウスメーカーの収まりをみてみたいと思う。
いや、昔~し一度そこの仕事やったことがあるが、『へ~、中々考えてるじゃん』と思ったものだった。

チーバカ、権威などは一切信用しない。只々自分の眼だけを頼りにしている。
自分の仕事に責任を持ちたいから。

畳敷ベンチ  

以前書いた記事『畳敷ベンチ
完成写真がなかったが、その後そのお宅に行ったとき写真に納めたのでUP。
DSCI0003_20140423052526672.jpg
玄関で靴を履くのにチョットした腰掛けとして使用する。
そば屋の待合用のベンチではない(多分)。

分離発注における注意事項 二つ目  

住宅性能評価機関による「防水検査」でチーバカ初めてダメ出しされた。
それがこれ
換気ダクト (1)
防水紙ではなく、胴縁に防水テープが貼ってある。

換気ダクトの防水ができていないというものである。
換気ダクト (2)
電気屋さんの仕事である。
本来ならば防水テープを胴縁の前に施工するか、
胴縁が打ってあれば、胴縁を避けた位置にダクトを取り付ける。

この電気屋さん、一般の戸建住宅の経験がないらしく、
施工前に「大工さんに色々教えてもらって…」と謙虚に言っていた。
チーバカ、教えることなど何もないと思っていた。
というか、『何を教えてほしいんだろう?』と。

今、それがわかった。
『やってしまってからでないとわからないこと』を先に教えてあげなければいけないということである。
相手が聞いてくれれば、知る限りのことは教えられるが、
聞かれないことを教えるには、チーバカ、失敗の経験が足りないのであった。
だからチーバカは教えることができる人間ではなかったのである。

親は自分が失敗したから子供に教えることができる。
失敗しない親は子供に何を教えられるのだろう…
あ、全然関係なかった。

で、逆に勉強させてもらったチーバカ。
授業料として、防水テープのやりかえをやったとさ。
1F西
6っ箇所。。。

分離発注で職人を選ぶ場合、世間では見積り金額で決めるのが横行しているようだが、
見積り合わせでは、職人は見えないように思われる。
この現場は旦那仕事で、旦那の知り合いの職人なので職人の人間性はわかっているようではある。
しかし、仕事の実績で考えた方がいいように思われる。

いや、電気屋さんのことだけを言っているわけではない。
大工兼監督であるチーバカ自身も含めてのことである。
チーバカ、監督としては失敗の経験という『実績』が足りないから。
大工としては心配ない。
『実績』だらけである!
…え?

クレームの腰を折る  

外部の仕事をしているときのことである。

「これお宅のかい?」
多分近所の住人が、防水シートの切れ端(ゴミ)を持って近づいてきた。
たしかに防水シートの
DSCI1392.jpg
切れ端である
DSCI1391.jpg

相手の構えたトーンからいって、こんな会話になることが予想された。
「ゴミの始末をちゃんとしてもらわないと、風で飛んでくるんだから気をつけてくれ。」
「はい、すみませんでした。」
で、相手は『どれだけ真剣に考えていることやら。ま、素直に謝ったので今回は勘弁してやるか』と矛を収める。
『次ぎ』があれば『口先だけの詫び』では済まさないための布石でもある。

だから、クレーム処理の達人であるチーバカ(ヲイ・ヲイ)、
通常なら、こんなとき『口先だけ』ではないことを相手に伝えることに心をくだくのだが、
今回は違っていた。

自分でも意外だったのだが、
先ず口を突いて出てきたのが「ありがとうございます!」という言葉だったのである。
しかも笑顔で、まるで大事な物を届けてくれた相手に対するかのように。

切れ端はいつも家の内側に捨ててあとで拾い集めている。
しかし、前日2階部分の防水紙を貼っていたとき、その切れ端を落としてしまい、どこかへ飛んでいってしまった。
それが気になっていたのである。
一晩寝てそんなことは忘れてしまっていたのだが、その切れ端を見て、飛んで行ってしまったときの『ハ~ァ、飛んでっちゃった』という気持ちが一瞬にして蘇ったのだ。
『お~良かった!これでちゃんと処分できて、近所の人に迷惑をかけることなく、文句を言われることもない…』
え?
いや、これから文句言われるところじゃん…

そんなチーバカの「ありがとうございます!」の言葉に、相手も戸惑ったのか、
「この辺は風がつよくて、風向きによっては飛んでくることがあるんだ。」
と言って、防水紙(ゴミ)をチーバカに渡す。
我に帰っていたチーバカ、「申し訳ありませんでした」と受け取る。
相手は何も言わずに帰っていった。
あれ?「気をつけてくれ」って言いに来たんでしょ?
それ言わなきゃ、ただの親切なおじさんになっちゃって、チーバカ安心してゴミ飛ばし放題になっちゃうよ!
ねェ、おじさんったらァ~!


え?本当はただの親切なおじさんで、クレームをつけにきたというチーバカが深読みだっただけじゃないかって?
その場にいれば、顔つきや声のトーンで彼が何をしに来たかわからない人はいないと思う。
混じりっけないチーバカの「ありがとうございます!」の言葉の意味を考えている様子が伺えた。
『気をつけてくれ』という言葉は、おそらく彼の直感が『不要』あるいは『保留にすべき』と判断したのだと思う。


とすると、クレーム処理どころか、クレーム事案があるにもかかわらずクレームをつけさせないチーバカ、
クレームの達人ではなく、最早クレームの神の域に達しているのではあるまいか。
う~む、「ただの瞬間ボケ症状じゃね?」ゆゥな!



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